江戸小紋の行儀の意味

江戸小紋の名前の付け方は本当に面白く、当時の江戸の人達のセンスの良さが際立って見えてしまいますが、この江戸小紋の三役のひとつの行儀という模様も、絵柄が行儀よく並んでいるということで、行儀とつけられたそうで、その着物の柄を見ながらも、そのネーミングに感心してしまい、そのデザイン性にも驚いてしまいます。できたものを見れば、普通だと感じますが、それを最初に考えだした人は、とてもハイセンスな人だということがわかります。それで感心してしまいますが、この行儀という模様も、他の鮫や通しと同じで、遠くから見れば区別はつきませんが、近くで見ると、まったく違うので、驚かされたのではないかと思います。さすがに三役と言われるだけあると思います。派手な絵柄よりも、よほど強く主張しています。奥ゆかしさや品を出しながら、美しさも出せるという柄になっています。


江戸小紋と呼ばれる着物

「小紋」とは着物の一つのことで、生地全体に同じ模様が繰り返し染められている着物のことを言います。とはいっても更に種類があります。「江戸小紋」と呼ばれるものがあります。発祥は名前の通り江戸時代。大名が着る、時代劇でよく見るベストのような形状の着物を染めたのが始まりです。当時は柄の豪華さを競うためにどんどん華美になっていったそうですが、幕府から規制がかかったために、遠くから見る場合は派手に見えないように工夫をこらしていたそうです。遠くから見れば品のある模様で、近くで見るとその華やかさがわかるという、かえってとても高度な染め技術を使っていたそうです。その後、大名によって、使う模様も決まっていたそうで、家紋のような役割もあったそうです。大名が着るような着物がなぜ、今は訪問着等よりも格の下がった着物とされているのかというと、大名の着物を庶民が真似し始めたことにあるそうです。大名の文化を自分たちものにしてしまい。江戸っ子の心意気を感じます。


カジュアルに着るための小紋柄着物

どんなに慣れていても、やはり洋服を着るよりは時間がかかる着物。それでは、着物を着るメリットはなにがあるでしょうか。それは挙げるとキリがないですが、若い方達にはメリットと言ってもピンと来ないのではないでしょうか。例えばお茶会や敷居のあるパーティなど、着物が似合う場面はいくつもありますが、かしこまった印象を重く捉えたり、小恥ずかしい気持ちがあると思います。でもそういう時は、私は小紋柄の着物を選びます。小紋の着物はかしこまった印象よりもカジュアルなものの方が多いので、洋服でいえばワンピースのような感覚で着れるものがあります。カジュアルな印象であれば、着物でも重い印象は与えませんし、むしろ年上の方々にはよく褒められます。柄によっては着物は着ていくところを選びません。どこにでも着ていくことができる柄を一枚選んでおくと、お呼ばれの機会にも焦ることはありません。

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